<p><a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%BF%B7%B3%C0%B7%EB%B0%E1">新垣結衣</a>、<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C0%B1%CC%EE%B8%BB">星野源</a>主演のドラマ「<a class="keyword" href="http://d.hatena.ne.jp/keyword/%C6%A8%A4%B2%A4%EB%A4%CF%C3%D1%A4%C0%A4%AC%CC%F2%A4%CB%CE%A9%A4%C4">逃げるは恥だが役に立つ</a>」が好調だそう。僕も毎週見ている。</p>
僕は、演劇活動を行なっている星野源氏はあまり見たことがないので、かなり新鮮な気持ちでこのドラマを見させてもらっている。
内容も、パロディから社会派ネタまで幅広く、見てて飽きない。
そう、この本も。
本書には、ただ星野源氏の日常を綴ったものというだけではおさまらない、強烈な個性を感じる。ゆるい感じの文章に見えるのだが、それにとどまらない何かが。
そして、その正体がわかった。
「この本を読むとまるで星野源の生活をそのまま送っているみたいな錯覚を起こす!」
……言い過ぎですかね?(汗)
携帯料金の支払い忘れ、腹痛、口内炎、その他。どれもこれも、誰もが体験したことがあろう内容を面白おかしく書いている。だが、それだけが理由ではない。それにも増して、一つの感覚を覚えるのだ。現代人の生活の中に潜む心理を堂々と突いてきて、そこにはやる気溢れる自分もいれば面倒臭がりな自分もいる。そのシンクロニシティの表現が非常に上手く、彼の文才をとくと感じられるのだ。
その他にも、例えば星野源氏は、音楽・文筆・トーク・役者業をこなしまくるなど、とても多才な方だ。多くの人が一度は夢見る華々しい世界で、プロとして活躍している。しかし気取った部分がなく、本書の文も生活感が溢れている。それでいてゆるい。才能は飛び抜けている反面感性においてはとても一般人のそれに近しい印象を受ける。
この本はまるで「星野源VR」をプレイしているようだ!
うん、やっぱり言い過ぎなんかではない(断言)
それを感じながら読むと、本書はとてもおトクだ。
580円+税で星野源という人の面白さをそのまま実感出来るのだから。
この場を借りて、生活が続くことの素晴らしさや、ネガティヴさを語るのは野暮というものだ。
そこにある答えはただ一つ。単に「生活は続く」のだ。星野源氏の生活も、そしてあなたの生活も。
この作品は、まさに現代を生きる読者に「自分という人間を感じてほしい」という著者のメッセージをダイレクトが伝わってきて、しかも面白い。そして何より、彼になり切れるような錯覚を起こせる。
もう一度言います。
テレビなどで氏に少しでも興味をもつ人がこの本を読めば、氏の生活や才能がわかるだけでなく、まるで彼の視点で物事を見れる錯覚を起こす。そして、彼のような生き様で物事を見れる生活が続く。
そんな生活を今後送るのも悪くないのではないだろうか?