ごくたまに、このはてなブログのアプリのダッシュボードを覗くのですが
こんな更新してないだけじゃなく単なる過去ログに過ぎない文章をどなたが読んでくださっているのでしょうか?
それでも嬉しいものです。
<p> おはようございます。</p>
今日お伝えしたいことは、タイトルの通りです。
フリーランスのwebエンジニア になるため、ポートフォリオの制作を本格的に開始します。
それに伴い、去年の12月にサーバーから立ち上げて以降続けてまいりました本サイトも
無期限休止いたします。
今まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました。
まだ、さようならではありませんので、時間が空きましたら、またいろんなことをアップしていきたいと思います。
その他、出来れば、ポートフォリオの進捗も、ここで公開することも検討しております。
今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみに、そのポートフォリオですが
現在構想中&開発中のため、詳細はお伝えできませんが
自分の体験談や、かつて福祉系NPOで活動していた経験等をもとに
少しでも多くの方の役に立てる情報をお届け出来たら、と思います。
それでは皆様
また会う日まで(^人^)
大熊 詩音
<p> 久しぶりに実家に帰って本棚を見たら。</p>
<p> プログラミング未経験者や初心者なら、多くの方が利用したことがあるであろう、初心者向けプログラミング学習サイト【Progate】。</p>
私も、未経験→IT業界に入る際などは、利用させて頂いた記憶があるのですが
経験者になって、こう思い始めました。
「もしかしたら、このサイトを端緒としてプログラミング→IT業界で稼ぐ事を目指すのって、かなり効率悪いんじゃ。。。」
私とて、このサイトで学習を何度か行い、レベルもある程度まで上がったところまでやった記憶があるので、信じたくない気持ちもありますが、日に日にその思いは強まる一方です。
実際に、先日、本サイトで、プログラマーになる方法を記事で上げましたが
そこでも書いたように、一番はじめにプログラミングを行う上でやるべきことは、「Hello World」を出力することではありません。
今回は、未経験者や初心者の方がどのようにすれば効率よくプログラマーとしての経験を積めるのか、という事をおさらいしながら、「Progateを仕上げてからプログラミングを行う」ということをオススメしない理由及びその効率の悪さを5つほど上げていきます。
同時に、実際の現場のことについてや、より効率的な学習等についても説明させて頂きます。
[toc]
Progateは、プログラミング初心者が手軽に興味のある言語に触れられるよう、最初からコードを書くだけで面をクリアー出来る要素が全て揃っています。
非常に親切に見えるかもしれませんが、これはとてもよろしくありません。
何故かと言うと、プログラマー未経験者が、どのような現場や環境で働いたとしても、実際にまず行うべきことは、「PCや各種ツールのセットアップ、開発環境の理解・構築」だからです。
Progateには、そういった初心者が最初につまずきやすいフェイズ、すなわち超基本的なウェブの立ち上げやハードウェアの仕組みといった知識を得る機会をスキップしてしまっています。
ソフトウェアに関しても、最低限サーバサイドにおけるローカル開発環境を自力で用意できるようにしたり、その他、例えばJavaなら、コンパイラの仕様を理解したり統合開発環境の使い方を覚えるところなどから始めるのが、Javaプログラマーにとって必須の知識となってくるのですが
Progateはそういったレッスン以外の各種チュートリアルが、コラムで載っている程度で、読み飛ばせてしまいます。
もちろん、必要とあらばそのコラムを読んでから徐々に身につければ良いのですが、その分量及び質、共に十分とは言い難いです。
また、これは初心者・ベテラン問わずの話になりますが、プログラミング作業において最もエンジニアが成長する瞬間は、エラーが出てそれを解決したときです。
Progateは間違った答えを出したとしても、優しく「incorrect」という表示とともに、どこが間違ってくれるのかを”日本語で”わかりやすく教えてくれます。実際の現場ではそうはいかないし、自分でエラーを解決する力が絶対に必要になってきます。
どんな上級者であっても、エラーを出さない人はいませんので。
様々な言語の基本学習や、コマンドライン、MySQLなど、Progateにはある程度、分野を学ぶためのコーナーがあります。
モダンなジャンルは一通り揃えているように見えますが、控えめに言っても、難易度だけでなく量や種類の絶対数も、現場レベルには程遠いです。
一応、コマンドラインやGitのレッスンがあったりしますが、内容があまりにも易し過ぎます。小学生でやる四則演算の学習で例えるなら、一桁の足し算レベルです。
実務では(現場にもよりますが)、例えば正規表現の使い方をコピペでなくきちんと理解する必要性に迫られたり、オープン系ソフトウェア等を使いこなせるようにしなければならない、といったことも多々あります。せめてそういった基本的な正規表現や、実際によく使われているソフトウェアの使い方などをレクチャーするコーナーくらいはあるべきでしょう。(サイトの仕様的に厳しい部分もあるとは思いますが、、)
その他、少し考えるだけでも、例えばDockerやインフラ系の知識及びその様々な機能、ライブラリの扱い方など、どんな現場においても実際の業務上覚えなければならないことは山ほどあります。
にも関わらず、当たり前のようにあるはずのものが搭載していない分野が多数見受けられているのが残念です。
レッスンの中で取り入れることが難しくても、ユーザーにこれらの学習の必要性をどこかで説明できる機会を設けるだけで、少しは実用性が高くなると思うのですが。
「Progateの『HTML・CSS道場コース』を最後まで終わらせたけど、何も身についてない感がハンパない」
といった声が(主にツイッターなどで)毎日のように挙げられています。
無理もありません。
コードだけが書けるようになっても、実際に自分で理解出来ずただの丸暗記になってしまっているのですから。
学生の頃の試験勉強を思い出してください。
一夜漬けの暗記だけで対応しようとしても、一回覚えてすぐに忘れてしまいます。また、日頃からしっかり勉強して試験範囲を繰り返し覚え、本番で良い点を取れても、試験期間が終わった途端に全部内容を忘れた、という経験を持つ方も多いと思います。
丸暗記というのは、基本的に覚えにくく忘れやすいものです。
反面、理解して自分の血肉にしたものは、何年経っても忘れないものです。
Progateくらいのレベル及び学習内容では、マークアップやフロントエンド言語の分野ですら、ほとんどレッスンを丸暗記してやっただけで、道場コースまで出来てしまいます。それでは「何も身についていない」という感覚を抱くのは当然のことなのです。
Progateでは、作ったものをすぐに目に見える形にしやすいWebサイト制作のレッスンパックですらそんな具合なので、サーバサイドにおいては言わずもがな、です。
上記のように「機械学習で用いられることが多いと言われているのでPythonのレッスンを進めたが、結局これがどう役に立つのか全然わからない」という声が上がるのも、また当然です。
特に「AI開発」という分野に憧れてプログラマーとしての道を歩もうと思っているユーザーも決して少なくないと思うのですが、Progateでは各種ライブラリやフレームワーク(anacondaやKeras、TensorFlowなど)の使い方及び機械学習に必要な数学のレッスン・コラムすら皆無です。これではAIエンジニアになりたいと思う方にとって、Pythonの学習をさせるだけさせておくだけという形に終わってしまって、単純に時間の無駄です。
ちなみに、もし「未経験者だけどAI開発に興味がある」という方がいれば、↓の私の記事も参考にしてみてください。
私が個人的に、最も致命的だと思っているのが、これです。
プログラミングそのものを、コードを読み書きする(実際にはそれだけではないのですが)作業をメインとして考えたとしても
Progateでは、コードを「書かせる」ことがメインで、「読む練習」や「他人の書いたコードを理解させる」と言ったステップが全くありません。
これは、はっきり申し上げてしまうと、実際にプロになった後のことを全く考えていないサービスとも言い切れてしまいます。
何故なら、未経験者の方が最初のセットアップを終えてから、画面上の作業を行う際には、実際にコードを書いてプログラムを組み込むより、まず既存のコードを理解するところから始めることがほとんどだからです。
これは、自社開発や客先常駐でのチーム開発の現場だけに留まりません。
たとえ自分で最初からフルスクラッチで開発し、リリースまで行う案件の業務についたとしても、請け負った仕事上において、参考にするための技術ブログやGitHub等に書かれてあるコードを理解し読めるように出来ていないというのは、ありえないことなのです。
ましてや、企業が既に市場に出して動いているソフトウェアのコードを実際に読んで理解することは、Progateでただコードを書くことによって覚えられるものでは到底ありません。
読めるようになるためにはもはや
【実務経験を積む】
或いは
【自分の意思でコードの役割や意味を学習しつつ、サービスを立ち上げるなりインプットとアウトプットを繰り返すなりしながら、訓練する】
しかないのです。
Progateを始めて、やり込んでいる学習者の方達に苦言を呈すような形にはなってしまいますが
SNS等で
「Progateは、経験値やレベル上げなど、RPGなどのゲームをプレイする感覚で出来てしまう」
という声が多々あります。
しかし、実際には
ということを、声を大にして言いたいと思います。
何度も申し上げるように、Progateではとても現場レベルの知識や技術力まで届きません。
なので、レベル上げを行い続けるという作業は、もはやドラクエでのレベル上げ作業と何ら変わりありません。いや、ドラクエをプレイする方が、好きな人にとっては、大事な息抜きの時間になるので、そっちの方が有益とさえ言えます。
むしろ、Progateのレベル上げで「自分はできる人間だ」という【自信】ではなく【錯覚】を抱く事が恐ろしいです。
もう一度言いますが、Progateのレベル上げは、本当にゲームでレベル上げしているくらいの段取りと同様のものに過ぎません。その時間があるなら、実際に自分で、書籍など他の媒体を使ってコードを読み書きして学習したりポートフォリオ(成果物)を作ってアップしたり、もしくは本当のゲームで遊んでストレスを軽減する方が実践的です。
Progateのレベル上げにこだわるのは、やめましょう。
ここまで、Progateを初心者におすすめしない理由を5つほど挙げてきました。
ならば、ProgateをやらずにどうやってIT業界に入り、プログラマーとしての一歩を踏み出せば良いのか、ということについて触れたいと思います。
詳しくは、こちらの記事にも書いたのですが、もう一度ここでもザッとおさらいすると
1.まず自分用のプログラミングに適した作業用PCを買う
2.業界や転職志望先の企業のことを知る
3.エージェントや現役エンジニアに相談する
4.ポートフォリオを作る
5.プログラミング以外の学習や練習もおろそかにしない
となります。
特に、何故か一番重要且つ始めにやるべきである【1】の「自分用PCを買う」というフェイズをすっ飛ばして、既に持っている趣味用のPCやスマホからProgateを始める人が多いです。
しかし、プログラミングを趣味程度に留めておくならともかく
お膳立てされた環境構築のもと、「Hello World」を出力できるようになったりクラスやインスタンスの意味を把握出来たとしても、実務レベルはもちろん、自分にプログラミングの適性があるのかどうかという判断材料にすらなりません。
他の業界に置き換えて考えてみても、転職やキャリアチェンジのために道具や学習における自己投資を行わず、会社や無料サービスの運営側が用意してくれるものだと考えている内は「本気ではない」ということです。
カメラをメインの道具として撮影を行うスタジオに就職する際、「自分用のカメラを持っていないし使ったこともない」という人を、企業側は採用したいと思うでしょうか?
一人前の調理師を目指す人に、包丁を持たない日があるでしょうか?
自分が使うプログラミング用のPCを吟味をせず買うことも怠り、ましてや自分のキャリアプランも描けないようでは、仮にIT業界に運良く入れたとしても、プロのエンジニアとして生き残っていくことは難しいでしょう。
最後に
ここまでの文で、Progate及びその学習者の方達に、少々きついことを言ってしまったかもしれません。
しかし、最終的に、全ての大切な物事は、決めるのは自分自身です。
本記事を読んだ方が、少しでもProgateの学習で時間を必要以上に無駄にしないように、と思い、今回書き上げた次第です。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
<p> 最近、私の都合で自己啓発本やハウツー本を紹介する事が増えてきた……のですが</p>
今回紹介させていただく本は、いきなり結論を一言で言えば、本記事のタイトルの通り
【何かを実践するための案内本としてはそれほど良質のものではないが、書籍としての面白さやクオリティーは非常に高い】
です。
特に、腰巻のコピーに書いてある、「時間術」に対して興味がある人より、著者の経歴の一部である、プログラミングやPCのOSと言ったコンテンツの歴史や知識を知りたい人にとって、非常に読みごたえがあり、楽しめるためのエッセンスが凝縮されています。
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著者の中島聡氏の簡単な略歴は、Wikipediaによれば以下の通り。
中島 聡(なかじま さとし、1960年 - )は、日本のコンピュータ技術者、プログラマ。早稲田大学高等学院、早稲田大学大学院理工学研究科修了。現在はUIEvolution(スクウェア・エニックスの子会社)のチーフソフトウェアアーキテクト。
マイクロソフトでWindows 95、Windows 98、Internet Explorer 3.0/4.0のチーフアーキテクトなどを務めた。
略歴
高校時代からアスキーにおいて記事執筆やソフトウェアの開発に携わり、大学時代には日本のCADソフトの草分け的存在である「CANDY」を開発。古川享によれば、このソフトのヒットで大学在学中に4年間で3億円ものロイヤリティーを稼ぎ、マンションを3つも購入したという。
1985年に大学を卒業しNTTに入社、武蔵野市の電気通信研究所に配属される。同研究所では32bit CPUの設計などに関わっていたというが、1986年にマイクロソフトの日本法人(マイクロソフト株式会社、MSKK)が設立されると、古川享らの誘いでMSKKに転職。1989年には米国マイクロソフト本社に移り、Windows 95、Internet Explorer 3.0/4.0、Windows 98のチーフアーキテクトを務めた。
2000年にマイクロソフトを退社し、短期間のベンチャーキャピタル勤務を経てUIEvolutionを設立。同社のCEOとして、主に携帯電話上で新たなユーザインタフェースを実現するというフレームワーク「UIEngine」などを開発する。2004年に同社がスクウェア・エニックスに数十億円で買収された後は同社のチーフソフトウェアアーキテクト、最高技術責任者。
2008年4月Big Canvas社を設立しiPhone用ソフトを開発中。
2017年に著書『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』で、第5回ブクログ大賞のビジネス部門大賞を受賞。
ITにあまり詳しくない方にもわかるように、これまた一言で著者の凄さを言ってしまうと
非常に高い技術力及び先見の明がある方だと言えます。
そんな氏の書かれた書籍なので、さぞかし革新的なハウツー本なのでしょう
と思い、蓋を開けてみると、意外にも
「結構、自分語り色の強い本かも……」
というのが、本書の全体を通した上での欠点です。
6章立てなのですが、面白さの比重は主に3章までの著者の半生及びマイクロソフトのWindows95を中心としたソフトウェア開発の成り行きが大部分を占めるし、それに比べると4章以降の時間活用術の具体的なノウハウに関しては、それほど実践的でないアドバイスも多々あり、有用ではないかもしれません。
マリオカートのロケットスタートや界王拳など、いきなりゲームや漫画の例え話をし出したと思ったら、プロジェクトや締め切りと言った単語を当たり前に交えたりします。その上でよくよく考えてみると、IT畑の人ばかりターゲットにしているような話をするし、「メールに即レスするな」「可能な限り会議に出るのもやめましょう」などと、一般的な会社員にとって非常に非現実的なことをおっしゃる。正直、ここまでくると、もはや著者の経歴を中心にバイアスをかけて話を広げて、自分の発言に適さない仕事をしている人や何を言っているかついていけない人はお断り、という具合で、世の中の仕事や労働者という概念全体を色眼鏡で見ているのではないか、と勘ぐってしまいます。
私がここで改めて言うまでもなく、世の中にはたくさんの種類の仕事があり、全ての人はそれぞれの事情を抱えています。自分語りの成分が強い実行論は、はっきり言ってとても万人に通用するものではなく、客観性も薄く、もっと言ってしまえば自慢話にも聞こえてきてしまいます。
しかし
この本を、ハウツー本としてではなく、エッセイとして見方を変えるとアラ不思議。
国語や社会は苦手と自称するものの、文章そのものは文学要素も兼ね備えた非常に丁寧で読みやすいものだと感じましたし、さらにIT関連の用語が多数出てくるので、エンジニア界隈の仕事をしている人でなくても、少しでも技術の話などに興味があれば存分に楽しめる内容となっています。
特に、私が一番感嘆した部分は
日本語がオブジェクト指向言語である
と言う著者の弁です。
オブジェクト指向言語という文言にピンとこない方もおられると思います。これは、プログラミングで使われることが多い用語で、ITに関わりのない方はもちろん、一人前のプログラマーですら概念はわかっていても理解はしづらい、という難解なものです。
本来、オブジェクト指向におけるプログラミング開発では、オブジェクトを【対象】または【モノ】として扱い、それをベースにした「クラス(設計図)」や「インスタンス(クラスからオブジェクトを使うときに実際に生み出されるもの)」という考え方や概念のもとで、ソフトウェア等を開発していきます。
下の図を一つの例えとしてみるとわかりやすいです。
クラスという「設計図」からオブジェクトという「実際の物体・対象」を生み出すことをインスタンス化といいます。先に設計が用意されており、そこから実際のものを具現化する。オブジェクト指向のプログラミング現場においては必須の技術ですが、何年経ってもその仕様を理解できないエンジニアがいるほど、曖昧な概念でもあります。
そのため、ここでは深入りした説明は省略しますが、要するに
何らかの対象を先に選択した上で動作を指定することを、オブジェクト指向と言います。
では、日本語がどう言った面でその「オブジェクト指向」なるものか、と考えてみると
私たちの生活における日常会話や依頼は、「その『対象』を述べただけで簡単に成立してしまうことが多くある」のです。
例えば家族と食事をしている間に、テーブルに手の届かないところに醤油が置いてあれば、「僕に醤油をとってくれないか」とまで言わずとも、「醤油を」という単語だけで、相手に自分の言いたいことの意図が伝わります。会計時にセブンイレブンの店員に対して「nanacoで」と言うだけで支払いの意思を申し出たり、タクシーに乗る際運転手に対して「◯◯駅」というだけで、客である自分の言いたいことはしっかり理解してもらえます。
つまり、言ってしまえば
主語や述語そっちのけで対象を述べるだけで簡単に伝わってしまうのが、”日本語”という「オブジェクト指向言語」なのです。
そういった日本語における作法を取り入れた結果、例えば対象となるファイルを選択するだけでなく開く動作まで行う【ダブルクリック】という概念が生まれた可能性を著者は述べており、すなわちその「対象」となるものをベースとした考え方が、今の日本中のみならず世界を席巻したと言います。これは誠に感慨深いものであり、日本語を普段から使っている日本人はもちろん、オブジェクト指向を仕事で使っている私にとっても膝を打つ内容でした。
その他、マイクロソフトでの出来事やビルゲイツのビジネスセンス、Windows95が生まれた背景など、著者自身やその周りを知るだけでなく、「世間を揺がすほどのイノベーションが起きた裏で何が起きていたか」ということも詳しく書かれていて、とても楽しめます。
またその経験から著者が得た仕事術などにも触れているため、自己啓発書としても役に立つ部分は少なくはない、とも思います。
時間活用術のノウハウとしてみれば、少々不適または不十分なところもありますが、エッセイまたはエリート戦士達の立ち上げたドキュメント&実際に起きた革命の一端を垣間見る、という目的で読めば、とてもオススメできる本です。
<p> 私事ですが、2019年2月19日に引っ越しをすることになりました。</p>
東京都内でも指折りの、交通の便の良い町
↓
ベッドタウンへ。
……かな〜〜り都心までの距離が長くなってしまいます。
現在23区内においてほぼド真ん中にあるところのIT企業に勤めているのに通勤時間が遠くなってしまってもいいのだろうか、とも思いましたが
電車で1時間くらいの距離なので、通えないほどではありませんし
今やっている会社員も悪くないのですが、やはり自分のやりたいことはフルリモートでWebエンジニアをやることですし
現時点でも出来る事として、そのくらいの覚悟は決めた方が良いと判断しました。
ちなみに妻もWebデザイナー且つフルリモート志望なので、その辺りも話し合った結果、決めました。
いきなり地方や田舎に行く、という選択肢もありましたが、縁もゆかりもない土地に行っても、私にとっては家賃が安くなる以外のメリットは思い当たりませんし
何より私は
その他
休日などは都会に出て遊んだり勉強会に参加したい、友人が皆東京に住んでいるので全員とすぐ離れるのは精神的に結構辛い、などの理由がありますが
静かな環境でしっかりブログ執筆やプログラミングの勉強をオフに行い、遅くとも半年後までにWebの案件を自力で取ってくるくらいの覚悟で生活をしていこうと思うので
頑張っていこうと思います。
以上、私の独り言でした。
<p> 俺はもうすぐ転職限界年齢に到達しようとしている30代の会社員だ。</p>
自分で言うのもなんだが、学歴・職歴共に中途半端で、誇れるものが何一つない人生を送ってきた。
とは言っても、一応仕事は真面目にやってきたし、上司からのパワハラを受けたこともあって転職も経験済みだが、結構ちゃんと仕事して高評価や成果給をもらったこともある。
自慢にもなりゃしないが、一応学校を卒業してからニート歴も0年だ。何かしら職歴や活動歴に、穴があった時期はこれと言ってない。
真面目にしっかり働いていてその程度かよ、と言う声もあろうが、このまま東京の会社で一生を過ごすのも悪くないと思い始めてきた。
そんな時に出会ったのが、この本だ。
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さて
ファンとかアンチのどちらでもなくても、その名を知らない人間はいないだろう。
実は俺は、この人の本を他にも何冊か読んだことはあるし、あの有名な近畿大学卒業式の伝説のスピーチも、なんどもYouTubeで再生して観たことがある。
この本も、まあそのうちの一冊ということなのだが
全く、相変わらず極端なことをいうお方だ、というのが正直な感想だ。
俺はホリエモンの信者ではなく、アンチでもないのだが、いつも彼が言っていることに、静電気が走る程度の感覚で痺れさせてもらうことはままある。
本書で掲げているテーマではないが
「保育士は誰でもできる仕事」
「寿司職人の修行期間は無駄」
と言った(そこそこ)有名な発言に、少なからず反応した人もいるはずだ。
この本も、そんな言葉のオンパレードで
「あなたはすでに洗脳されている」
「国などなくてもいきられる」
「国民国家という概念に縛られる人間は時代の変化についていけなかったものの末路」
「貯金は無駄。我慢や節約だけの人生」
一部を切り取っただけでも、まあ挙げればキリがない。
それはそうと、ホリエモンの自己啓発本に限らず、俺がいつも不思議に思うのは
「人々は何故、今で言うとホリエモンや落合陽一のような、現在進行形で社会的に成功している人間の言う自己啓発書ばかり買うのだろう」
そりゃ、口ばかりで大した実績も残していないタレントの言うことなど、売れるどころか最初から誰も聞く耳持たないから、と言う声もあるだろうが
その理屈から言うと
本を読んだ上で最初にやる行動は
「その実績を残した筆者や人間の言うことを少しでも実行する」
だろうし、
「自分の生活態度をまず改める」
ことではないだろうか。
まあ俺が偉そうに言えるこっちゃないし、自分も若い時は、水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」や、D・カーネギーの「人を動かす」を読み、ただ触発されただけで、結果、今は何者にもなれていやしない。大部分の人間にとっちゃ自己啓発本の意味や効果などそんなものなのだろう。
そしてこの本も他のホリエモンの本、と言うか、誰とは言わないが最近ネットでそこそこ有名になり始めた奴らの言っていることと大差ない。
つまり、内容の基本スタンスは変わっていないし、どこかの電子掲示板やSNSで流れてきて聞いたことのある発言や情報ばかりなのに、本の数だけ言いたいことの趣旨が多くあるように見せかけて出版しているだけのように思える。
別にそう言うホリエモンのスタンスを批判しようって言うんじゃない。一度文章を書いたら本の内容はほとんどコピペ、とは自分でも認めているし、そもそもこの国に出回っている自己啓発書の99%は、↓だと思う。
・【社会的成功者や、特殊な経歴の持ち主が書いたものであること】
・【「世間の人間のほとんどは馬鹿でこの本を読んだあなただけが成功できるチャンスがある」と扇動できる内容であること】
この二つの原則から外れた自己啓発本を、俺はほとんど知らない。
つまり
この本だけでなく、大多数の自己啓発書と言うものを選んで手に取った時点で、俺を含む誰もが洗脳されてるんだろう。
まあ、この本ほど、ブーメラン(自分の発言が自分に跳ね返ってくること)をかましているパターンもないとは思ったがね。タイトルからしてツッコミどころ満載なんだから。
でも、再度言うが、別にホリエモンやその著書を批判しようってんじゃない。
そう言う気付きを自分自身に与えてくれるチャンスがあるってのは大事だと思うし、実際にいいことをたくさん書いてある著書も多い。俺自身もホリエモンの言うことだけでなく、他の本達になんども感動させられたクチだ。
早い話
「なんど同じこと言ってもわからないし行動もしないなら、そんな洗脳されやすくて毎日何も考えもせずに生きている君たちを、俺たち金持ちの養分にさせてくれよ」
ってことなんだと思う。
そして、洗脳させられている方も、あーだこーだ言うだけ言うが、本音はこうだろう。
「洗脳させられている方が楽なんです」
例えば、ホリエモンの弁だけでなくて、一部のブロガーや昨今のYouTube界隈だと、俺みたいにただ東京で毎日働いているような人間も、どうやら洗脳されていて馬鹿扱いらしいし
実際俺がこの文の最初に言ったように「そんな生活も悪くないかな」なんて思ってすらいる。
やれやれ、もしかしたら俺自身も、洗脳云々だけでなく、まだまだ行動できていない人間の一人らしい。
この本にちょっぴり感銘を受けつつも、実際やっていることと言えば、今日も来週もまた同じ組織で働いて金をもらおうっていうスタンスで生きてるんだからね。
でもそれの何が悪いってんだろう?
本人が満足して生きていれば、それでいいではないか?
まあこの社会を生きていれば、見たくなくても嫌なものを見てしまうこともあるし、説教を聞きたい・聞きたくないに関わらず、耳が痛いことを言われることもあるしな。
おっと、そろそろ仕事が始まる時間だ。
じゃ、今日も洗脳されてきますぜ。
ーー本記事は、筆者の実際の体験談や考察を元にしたフィクションですーー