<p> ITに関する資格は非常にたくさんあります。</p>
ITパスポートや基本情報技術者試験から応用情報技術者試験などといった国家資格、ベンダー資格に至っては、プログラミング系・インフラ系・その他ジャンル、といった具合で分けたとしても、数え切れないほどあります。
私は今、会社から資格を得るように言われ、勉強している身分ではありますが
今回は、IT業界で働く方々、または目指している方に向け、
【資格は本当に必要なのか】
という点について考えていきたいと思います。
1.「人による」
例によっていきなり結論を出すと、これです。
完全に
「働いている環境・仕事内容・立場・その他によって大きく左右されるし、その人のやりたいことや適正などにもよる」
が答えだと思います。
他のブログやツイッターの皆様から流れてくる情報だと、やはり
・「重要である」
・「必要ではない」
に、二分されるようですが
私のは一番無難でつまらない結論ですw
しかし、これが答えだとも思います。
IT系に限らず、どのような資格も手段であって、目的や目標ではありません。
とりわけ、士業や業務独占資格などとは違い、IT系の資格がなければPCの電源を入れたりプログラミングやサーバ構築をしてはいけない、などという法律はありません。
とは言え、取得しようとしている資格が、就職や転職に有利だったり、自分の業務を覚えるための良いきっかけになったりすることがままあるのもまた事実です。
人によって、取得・合格すれば大きなメリットがあるし、逆に費用対効果が悪すぎるケースが多々あるという面もあります。
今(2019年1月現在)の私も--元々は後者の方だったのに--取ることになってしまいました(汗)。
なので、私の方からは、資格の必要性・重要性・無意味さなどについて、完全なる客観的な意見を述べたりすることはできません。
そこでここからは、主に
・【ITエンジニアになりたい】
・【業界に就職・転職出来たけどなんの資格も無くていいのか】
と悩まれている方向けに、僭越ながらアドバイスをさせていただくと、以下のようになります。
2.資格の勉強をする気が起きなければ、取らなくて良い
もし
「資格取得なんて時間もお金もかかるし、それより早く就職したい……」
「肩書きや履歴書を埋めるより、自主制作のアプリを作った方が良いという声もあるし……」
と迷われている方へ。
その考え方は間違っておりません。
1日でも早く実務経験やIT関連のスキルを磨く方が圧倒的に重要です。
なんだか突き放したようなアドバイス且つ今の私が言ってももはや説得力があるのか、という感じですが
そうです。やる気があれば取れば良いし、起きなければ取る必要はありません。
私の場合、会社から言われたというのもありますが、どちらかというとIT関連の知識に対してあまりに無学&無関心だったと自認しているという点が強いため、資格取得の準備に取り掛かったという経緯があります。
正直、資格ホルダー自体はどちらかというと会社のためです。
上述した通り、実務経験や自己鍛錬によって培われたスキルの方が何万倍も重要です。
特に10代、20代の若い方こそ、貴重な時間を資格勉強に費やすことによって得られる効果が低いです。
その年代ならば、未経験・非大卒でも雇ってくれたり、IT経験を得られる機会はたくさんありますし、早いうちに実務を身につけたほうが絶対に良いです。
経験を重ねたベテランエンジニア、特にバリバリのフリーランスの方でも、ITに関わる資格を何も持っていないという方はたくさんいます。
なので、この業界を選んで入ったからには、ご自分のやりたいことや学習したいことを重点的に学び、その道を選んだ方が確実に無駄がなく、有意義な人生時間を過ごすことができるでしょう。
3.資格は取りたく無いが、やはり必要に迫られている方へ
それでも、このページを見ていらっしゃる方の中には
- 「会社から言われた」
- 「昇進や昇給のための足がかりにしたい」
- 「未経験だし無資格だと不安」
だけど
「本心としては(資格の)勉強なんかしたくないんだけど」
という方もいらっしゃると思います。
繰り返しになりますが、取ろうとしなくて正解です。
これは別に他人事だから言うのではなく、本心からそう思います。
IT界隈で仕事をするなら、勉強しなければならないことが山ほど出てきます。
資格の勉強などは、その中のほんの一部分でしかありません。
もし
会社から取れと言われて、気乗りしなければ取らなければよいし
収入やポジショニングのためなら他に良い方法がいっぱいあるし
無資格でも経験を積む方法は他にたくさんありますし、不安になることはありません。
会社から言われたことを無理やり勉強することはないのです。
もし仮に、例えば勤めている会社が客先常駐で、どうしても就きたい現場ややりたい仕事を、資格を取らなければアサインしてもらえない会社だとしたら
自分にとって何が大事なのか、ということを考え直す方が良いかもしれません。
で、なければ、生涯会社の言うことや他人の思うがままの人生を歩んでしまう可能性すらあります。
なぜエンジニアはこれほど自由度の高い仕事であるのでしょうか?
高収入、ハイスキルでも資格にこだわっていない方が山ほどいるのはなぜでしょう?
それは、この業界がやりたいことをやりやすく、その立場や環境にも身を置きやすいからです。
もし他者に言われて取る必要があり、且つご自分でも取りたくない、と言うケースであれば
転職等も視野に入れましょう。
それくらい資格を得ることの重要性及び費やす時間というのは、人による部分が大きいのです。
4.結論の結論
ここでもう一つ、まだ経験の浅い私からでも言えることがあり、未経験・経験者関わらず、【それでも資格を得た方が良いかどうか悩まれている方】にお伝えしたいしたいことがございます。
資格の勉強に費やす予定だった時間の一部を切り取って、もう一度ご自分のエンジニアとしての現状及び将来のビジョンを熟考してください。
資格の重要性・必要性は人によりますが、これはもっとその人によって結論が違ってきます。
例えば、全く未経験の方が基本情報技術者の試験に合格するのに必要なタイムコストは、200時間とも500時間とも言われています。
その一部を、もう一度自分のやりたいことや未来について考え直す時間に置き換えるのは容易なはずです。
そうすれば答えは見えてきます。
もしかしたらすでに、ご自分の頭の中では答えが出ているかもしれませんね。
今の私の場合でいうと、資格は必要ではないですが、資格の勉強そのものが自分のためにはなるので勉強しています。
でもそれも、途中でこれ以上は不必要だと判断すればぶっちゃけ投げちゃってもいいわけです。私も会社に依存して生きていきたくありませんし。
そうです。
何度も言うようですが、本当は資格なぞ必要ではないのです。
ご自分のやりたいことを勉強・練習(インプット)し、発信(アウトプット)を繰り返す方がよっぽど大事です。
これが「資格の必要性は人による」という結論の出した後に出せる、もう一つの結論です。
5.最後に
資格は、どこまで行ってもその過程で得られる学習内容及びホルダーの二つでしかありませんし、その人の実力を証明するものには到底なり得ません。
それでも資格を取りたい方がいれば取ることに何らかの意味はありますし、取りたくなければ拒否する、または取らなくてもよい環境・状況を自分で作る方が重要です。
知識や技術を得ることに貪欲な方は両方取り組むのもアリですし、最小限で最大の結果を、と考えるなら、それこそもう一つの結論のように、じっくり考え直す。急がば回れです。
何事もそうですが、自分のやりたいことを最重要視し、社会や会社が資格の重要性を説いてくるからと言って、そんな理由だけで資格を取るのは時間の無駄でしかありません。
自分のやりたいことをやり、経験やスキルを積んでいく。
それさえ続けることが可能ならば、気づいた頃にはもはや資格云々で悩むことなどは本当に小さく思えてくるくらいになっていることでしょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
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